Ⅰ 狂った御伽噺

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「……助けて…」 それでも俺は助けを求めていた。誰もいないこの森の中で。 「助けてぇえええ!!」 無駄だということは頭で理解しているのに、本能が必死に助かりたいと言っている。 俺はこの時、もう二度と引き返すことの出来ない領域に入っていた。  
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