第二回、ライアーカット

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………ふざけるな!! 何を考えてんだ?コイツ。 命懸けのゲームに何故俺が参加しなくちゃならないんだ。バカらしい… 「アンタ、何考えてんだ?生き死にを賭けなきゃならんゲームに自ら参加するわけねぇだろうが。賞金は魅力だが、命あっての人生なんでね。悪いが帰ってくれ」 タバコの火を消し、また一眠りしようと席を立った瞬間、その客から思いもよらない言葉が飛び出す。 「…金子隼…元秘密諜報員…コードネーム『死に神』…フフフッ。残念です。貴方なら出来ると思ったんですがね…」 何故その名を…!?引退してもう五年は経つ。 俺は机に隠してあった拳銃に手をかけ、投げかけた。 「アンタ…何モンだよ?返答次第じゃ生きて帰れないぜ?」 その客は得に動揺するそぶりも見せず、葉巻に火をつけた。 「まぁ落ち着いて下さい。金子さん。私は貴方にチャンスをあげようと思ってここに来たのです」 チャンス?何のチャンスだ…まさか、コイツ!あの事件の事を… 隠し持っていた拳銃を構え、その客の頭部に標準を合わした。 「……鬼島真人。彼もこのゲームに参加する…」 鬼島!!!! あ、アイツが出るのか… あの日、俺達を裏切り、雲隠れしたアイツが… 拳銃を下げ、席につき客を睨んだ。 「アンタ、何でそのことを…」 「フフフッ。まぁ当社は情報を売りにしてますのでね。貴方と鬼島の因縁…調べさせてもらいました」 俺は冷静さを保とうと、再びタバコに火をつけ、気持ちを落ち着かせた。 「…本当なんだろうな?」 客はニコリと微笑み返す。 「間違いありません。彼はつい先日まで、海外に逃亡していました。しかし、資金も底をつき、帰国してきたのです。貴方もご存知の通り、彼は天才的な詐欺師だ。恐らく彼は勝ち抜ける!そしてまた姿を眩ませるつもりでしょう」
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