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俺は鬼島を許さない!!
そう俺が前の職を止めたのも、アイツを殺す為…
この探偵業も、鬼島の情報を手に入れる為に始めた。
だから、汚い仕事も全て受けた。
鬼島を殺れるチャンス…
アイツを殺る為なら、命も惜しくない…
アイツは…アイツは…
俺はゲームに参加する事にした。
「詳しい日時と場所を教えてくれ……春日さん」
春日はニヤリと笑った。
「それでは、受けて下さるということですね?ありがとうございます。これは前金です。納めて下さい」
春日は鞄から紙幣の束を無造作に机の上に置いた。
「春日さん…アンタ、こんなことして何のメリットがあるんだ?」
「フフフッ。今回のゲームに参加するにあたって、貴方にお願いすることはただ一つ。鬼島と戦い、勝つこと。それだけです」
春日は葉巻を消し、席を立った。
「実は私も彼には因縁がありましてね。まぁ共通の敵を討っていただきたい。それだけです。だが、私には命を賭ける勇気がない。だから、貴方に依頼しました」
春日はそういうと帰り支度を整え始めた。
軽く会釈をし、出口に向かうと何かを思い出したように振り返る。
「あ!そうそう。今回のゲームに遠藤孝幸という青年も参加するのですが、彼も中々のやり手です。是非、仲間にするといいでしょう。それでは…」
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