第二回、ライアーカット

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どうにも解せない気持ちもあったが、それより先に鬼島への恨みが込み上げてくる。 必ず、必ず俺は鬼島を… ゲーム開催まで、一ヶ月はあった。 春日から貰った前金200万で下準備を始めた。 どんな勝負をするにも、情報は欠かせない。俺は今まで貯めといた資金と春日の前金を使って、ありとあらゆる情報網から今回のゲームに関する資料を集めた。 しかし、あまり有力な情報は集まらなかった。わかった事と言えば ①今回のゲームはチーム戦。 ②カードを使ったゲームらしい。 ③賞金は約一億円。 「……三週間かけてもこのぐらいか…」 やはり、政府が絡んでる事もあり、かなり情報は薄い。 何処かに突破口はないか…応接室の椅子を見て、春日の言葉を思い出した。 「遠藤孝幸……か…」 俺は遠藤という人間とコンタクトを取る事にした。
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