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戦場に行く戦士達もこういう気持ちになるのだろうか…
俺は英美が愛おしい。
彼女を失いたくない。
俺の言葉、それはプロポーズだった。
英美は激しく泣いた。
嬉し涙と悲しい涙…
二つの涙が混じり合い、その涙を俺は拭った。
英美を抱きしめ、口づけを交わす。
こんな時だからだろうか…
互いを求め合った…
第二回、ライアーカットまで残り一ヶ月…
俺は英美との生活を一日一日大切に過ごしていこうと思った。
仕事の無い日は二人で出かけたり、家でゴロゴロしていたが、そんな日常だからこそ幸せを感じる。
死と直面すると、人は生に対してかなりの執着心を抱くものだ。
愛する人の何気ない言葉、仕草、出来事、全てが愛おしく感じる。
あれから三週間…
毎日毎日、英美の総てを愛し続け、一分、一秒も無駄にはしなかった。
そんなある日、一人の男が訪ねてきた。
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