第二回、ライアーカット

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すると、何かに気づいた様子で、胸ポケット辺りをまさぐっていた。 「悪い、悪い!俺、こういう仕事やってんだ」 クシャクシャになった名刺には「金子探偵事務所」と書かれてあった。 「探偵さんなんですね?でも、何故チーム戦って事、あなたは知っているんですか?…あなた、春日側の人間なんでしょ?」 金子はキョトンとしていた。そして、笑った。 「アハハハッ!やっぱり春日ってヤツはライアーカットの主催者側の人間なんだな?どうりで会社名が怪しかったわけだ!」 春日の置いていった名刺を取り出した。 「株式会社SOW(ソウ)反対から読むとウソ…アハハハッこりゃ傑作だ!」 金子はやはりただのプレイヤー… いや、まだわからない… 金子は資料を開き、話しはじめる。 「見てくれ。これを手に入れるのに500使った。そして、こっちは300…」 資料は今回行われるであろうゲームに関する、主催側のレジュメだった。 「まぁそんだけ使ってこれだけだ…やはり国単位で行われるゲームだ。外部にリークしないように、かなりの防衛線が張られている。しかし、この資料は、かなり有力な情報だ。チーム戦、そしてカードを使ったゲーム…それだけでも、いくらか対策を練れるはず」 俺は資料に目を通した。 …なるほど、中々信憑性のある資料だ。
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