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二人が向かった先…
そこはD-3地区ライアーカット審査委員会事務所。
遠藤と金子は事務所の前で偶然にも出会った。
「よう!どうだ?調子は」
金子がいつもの笑顔で遠藤を迎える。
「まぁボチボチってとこっすかね?それじゃあ…行きますか!」
二人同時に事務所の入口を跨いだ。
そこにはアイツが立っていた…
相変わらず、ムカつく笑みを浮かべて二人を出迎えた。
「金子さん、どうやら遠藤君を誘えたようですね?フフフッ。これなら、鬼島と同等に渡り合えるでしょう」
「春日さん…鬼島は…鬼島はもう来てるんすか?」
「フフフッ…今さっき会場に向かいましたよ。まぁそう焦らずに。ゲームを楽しんで下さい」
馬鹿が…
命懸けのゲームなんて楽しめるもんか…
遠藤は苛立っていた。
そんな遠藤を見て、金子は和ませようと話しかける。
「楽しめるわけねぇよな。まぁそう力むなよ?俺達ならやれる!生きて帰るぞ!遠藤!」
金子の言葉で少し落ち着いた。
二人は黒服の誘導で、会場に向かう。
前回とは違って、エレベーターの終点から、また別のエレベーターで、さらに奥へと潜って行く。
そう…正に二人は地獄へと向かって行く…
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