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二人が着いた場所。
前回よりはあっさりした雰囲気の部屋だった。
正方形の部屋にモニターが一つ。
そして、二人が入ってきたドアの他にもう一つドアがある。
前回同様、あそこがジャッジルームなのか?
部屋にはすでに三人ほど人がいる。
三人は警戒の眼差しでこちらを睨みつける。
「よう!俺、金子ってんだ。よろしくな!」
金子は相変わらず、能天気に自己紹介を始める。
遠藤も肩の力が抜け、自己紹介をはじめた。
「俺は遠藤。勝って…勝って生き残りましょうね!」
三人も遠藤同様、金子の一言で和んだらしい。
「僕は松本。よろしくね」
「アンタ、面白い人だな?俺は五十嵐。遠藤君だっけ?君の言う通りだ。生きて帰ろう!」
「私は鈴本です。金子さん、遠藤さん……生きましょうね」
松本は大学生ぐらいか?好青年って感じだ。
五十嵐は金子と同じか少し上ぐらいで、体格はかなりガッチリしている。
紅一点、鈴本は俺より少し上ぐらいだろう…雰囲気は優等生。
お互い自己紹介を済ませると、金子は今回のゲームの情報を部屋のメンバーに伝えた。
チーム戦…それを聞いた三人は少しばかりホッとしたのか、緊張はなくなった。
「というわけで、五人で一つの命だ。自分だけが勝っても、おそらく他が負ければ死ぬ。かといって、負けた人間を責めることは止めような?みんなで力を合わせて生き抜くぞ!」
金子の凄い所はこういう所だ。能天気な一面もあるが、占める所はキッチリ占める。
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