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「よし…行くぞ…」
春日は部下を引き連れ、会場に向かう。
プレイヤーがいる部屋の上の階に陣取り、カメラチェックが始まる。
カメラマンがOKを出すと会場のモニターとカメラがリンクし始めた。
「皆様、お集まり頂きありがとうございます。私、今回のライアーカットを仕切らせて頂く春日と申します。ご存知の方もいらっしゃると思いますがね…」
いつ見ても不愉快な笑みだ。
「今回のライアーカットはあくまで自主参加!大金を手にするか、それとも死か…勇者なのか、ただの馬鹿なのか…フフフッ。それも全て、皆様次第でございます!どうか、他人を騙し、蹴落とし、生きて地上へお戻り下さい!」
春日の挨拶が済むと俺達が入ってきたドアから黒服達が入ってきた。
手にはアタッシュケース。
中には数百枚はあるであろう、コインが入っていた。
そして、そのコインには数字が刻まれている。
黒服達が立ち去ると春日はゲームの説明を始めた。
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