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「今回のゲームはチーム戦。皆様の前にあるコインは一枚500万で取引をさせて頂きます。各チーム、コインの数は250枚。つまり、一人当たり2億5000万貸し出す事になるのです」
2億5000万なんて、一生働いても返せないほどの大金である。
既にプレイヤーの中には、非現実的な大金を目の当たりにし、気圧される人間も出てくる。
「生き残る条件は、ゲーム終了後、一人当たり1億5000万を返却することです。もし、足らなかった場合、こちらをご覧下さい」
モニターに映し出されたものは、理科の授業に出てきそうな、人体図だった。
各内臓には値段がついている。
みな、すぐに理解出来た。
「足らない金額はこの図にある値段で、臓器を提供して頂きます」
よく見ると、金額が書かれている臓器は心臓、肺、肝臓、腎臓の四種類。
心臓は5000万、肺は両方
合わせての提供らしい。値段はやはり5000万。
肝臓が4000万で腎臓は一つ500万…
まず、腎臓以外は提供した時点で「死」は間違いない…
というより、恐らく-500万という状況は考えにくいので、やはり負ければ死ぬ事になるだろう…
つまりチームで合計7億5000万を払う事が出来れば生き残れる。そして、その金額を越えた分だけ利益につながる、ということだ。
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