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ハゲが持っていたのは一枚の写真。
写っているのはおそらく若いときのマスターの奥さんと娘さん。
俺『…』
ハゲ『…』
ハゲが写真を裏返すと裏には二人の名前と日付
それとおそらくあとから書かれた住所。
俺『どーする?』
ハゲ『マスターはもうこの世に未練なんてねぇって言ってたよな?』
俺『ああ』
ハゲ『未練なかったらこんな片付いた部屋で写真だけご丁寧にしまわれてるか?』
俺『おかしいよな』
ハゲ『行く?』
俺『あとから書かれてるから一応奥さんの住所っぽいけどそれでもかなり前に書かれてるぜ?』
ハゲ『もうここにはいないかも』
俺『でも?』
ハゲ『行くしかないっしょ(笑)』
俺『いつ死んでもおかしくないんじゃすぐ行くしかねぇな?』
ハゲ『だな(笑)』
俺とハゲはそらとあいちゃんに状況を連絡するとすぐに写真の住所へ向かった。
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