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2年の春休みというのはあってないようなもの。
入学式前、2年生には入学式の準備というものがある。
その前にクラス発表があるのだが香茅はいたって冷静であった。
加奈子は内心ドキドキであり、そわそわと落ち着かない。
香茅はそんな正直な親友にクスクスと笑う。
「落ちつきなよ。多分、3年も同じクラスだよ」
「でも、成績悪かったし……、あの男なら落とす可能性は十分あるわ」
「いち教師にそんな権限ないって。加奈子は真一をどういう目でみてるの?」
香茅はそういうものの加奈子は納得していないようだ。
もうすぐ芽吹きそうな桜の蕾に目を細めた香茅は髪を右肩に寄せて優しい目で加奈子を見た。
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