【プロローグ】

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太陽が昇る。光がカーテンの隙間を縫い部屋に光を照らす。ベッドで寝ている彼はその光から自分を守るように布団を被り光を遮る。太陽が高く昇ればその分部屋を照らす光も強くる。 それと同時に彼がセットしていたケータイのアラームが猛々しい音、振動を発する。時刻は7:30。彼が毎日セットしている時間だ。 しかし彼は起き上がるどころか布団から手を伸ばしてそれの音をただ単純に止める。5分もすればそれは再び同じ曲、音量、振動を再度彼に伝えるのが・・・ そして決まっていることのように、いや予定通りと言おうか、5分後にケータイの音が部屋を響かせる。 そして新しい音もそれに加わる。 「武流!あんたいつまで寝てるの!」 そう、どこにでもあるような、どんな漫画にでもあるようなありきたりの情景。 彼の名は「真田武流(さなだ・たける)」どこにでも居る性格は平凡な高校二年生。 そんなどこにでも居る平凡な彼は普通に授業をし、部活をし、そして家に帰り親ともそれなりに喧嘩をし、会話をする。 だがそれも今日まで。全てはここから、何もかもが変わってしまう。 彼の・・・いや彼らの全てが。
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