【第一章】

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母さんの声で目が覚めた。俺はケータイのアラームを止め、時刻を確認する。7:35まだ時間に余裕がある。つぅか二度寝してるッスね、いつもなら。 けど昨日早めに寝たから偶には早く起きるのもありッスね。体を起こすと俺は背伸びをするために両手を伸ばした。 「よいしょー!」 うん。今日も気合十分。カーテンを開けて外をみる。うん。今日は快晴!これぞ夏ッス!昨日の嵐が嘘みたいッスね。にしてもあんな嵐の音がうるさいなかよく寝れたッスね。俺一人っこで寂しがりやだから雨の音落ち着く的な感じッスかね。 階段を上る音が聞こえる。あ、母さん来たんだ。偶には驚かせてみるッスかねぇ。布団から出て扉を開く。あけたら目の前に居たのは麗しきお母様。ねぇ、なんでフライパン持ってるの? 「あら武流あんた起きてたの?」 「起きてたッスよ。てかその右手に持ってるそれは何ッスか?」 「・・・あはは!いいの!最近寝坊が多いからぶん殴ろうとか思ってないの!・・・ちっ・・・」 あれ?母さん舌打ちしなかった?俺の空耳かな?
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