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「俺、今度の地区大会からレギュラーになれますか!?」
顧問である佐川に実力を認められ、少しテンションが上がった大河は興奮気味に尋ねた。
「ほっほっほ。それは地区大会前にレギュラー決定戦の結果を見て決めるから、一生懸命練習を頑張りなさい」
「よっしゃ!! じゃあそん時までに練習を頑張って、必ずレギュラーの座を頂くッス!!」
「ほっほっほ。ところで、君も小学生の時に卓球をやっていたのかい?」
佐川はレギュラー獲得に意気込む大河から、黙々と部活の準備を進めている真中へと視線を移し尋ねた。
「はい。自分も卓球経験者です」
「なるほど。そしたら、君のプレーもわしに見せてはくれないか?」
佐川に促され、真中は「分かりました」と一言返事をすると、自分の近くに居た先輩に相手をしてくれるよう頭を下げ頼んでいた。
「そういえばもう1人の新入生の実力はまだ見ていなかったな」
「楽しみだな」
新入生の大河の実力が高かった事もあり、周囲の部員たちは真中の実力にも期待をかけていた。
そんな真中がラリーを始め、部員たちは彼のプレーを今か今かと待ち望んでいた。
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