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「せーや、せーやぁ」
「何だよ、馬鹿星。」
「あれ乗ろーよー」
わたしはすっかり楽しんじゃってた。
「おぉ、なんか楽しそうじゃんっ。玲奈は?」
「乗るっ!」
「よし、じゃぁれっつご~」
わたしが一声!
なんだかデートみたいでとっても楽しいなぁ。
このまま……星夜と一緒に……。
星夜と…。
ん。
ん??
ち、違うっ。
違ったっ。
急に玲奈の言葉がよみがえる。
「そのときは協力してね」
ズキンッ……。
そうだ。
わたしは楽しんじゃだめなんだ。
玲奈の協力者なんだから。
星夜のことなんて、考えちゃだめ。
「おい、馬鹿星どうしたぁ?早く来いよ~」
星夜がわたしを呼んだ。
大好きな人の声が。
わたしは、はいはいって返事をすると。
気を使って、ふたりから少し…ほんの少しだけ離れて歩いた。
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