3人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちーっす、みんな元気だったか??」
教室
星夜が騒いでいる。
全く。迷惑な奴。
とか思いながら。
目で追ってる。
なんか、自分で自分が馬鹿に見えてくる。
わたしはこんなにも星夜のコトを思ってる。
星夜は、わたしのコト、どう思ってるのかな。
うるさい奴って。
馬鹿な奴って思ってるのかな。
それとも。
なんて。そんなにうぬぼれないって。
でも、星夜がわたしだけを見ていてくれたら。
幸せだよなあ。
「菜月、どうしたの?」
「わっ」
玲奈がいきなり話しかけてきた。
「な、なんでもないよー」
「顔赤いよ?」
「え、え、え。な、なんでだろ~?あはは~~」
わたしは、ぱんぱんっと自分の頬を叩いた。
ダメダメ!
わたしの気持ちは秘密なんだから!
玲奈にも言えないよ!
ごめんね、玲奈。
「ね、菜月」
「なに?」
玲奈が妙に真剣な顔して切り出した。
な、なによ?
なんか怖いじゃん。
「わたしね」
「うん。」
玲奈は一瞬ためらったように見えたけど。
まっすぐにわたしを見つめて。
「好きな人に告白することにしたんだ!」
ん、ん?
な、なに?
なんて言った?
最初のコメントを投稿しよう!