進級

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「ちーっす、みんな元気だったか??」 教室 星夜が騒いでいる。 全く。迷惑な奴。 とか思いながら。 目で追ってる。 なんか、自分で自分が馬鹿に見えてくる。 わたしはこんなにも星夜のコトを思ってる。 星夜は、わたしのコト、どう思ってるのかな。 うるさい奴って。 馬鹿な奴って思ってるのかな。 それとも。 なんて。そんなにうぬぼれないって。 でも、星夜がわたしだけを見ていてくれたら。 幸せだよなあ。 「菜月、どうしたの?」 「わっ」 玲奈がいきなり話しかけてきた。 「な、なんでもないよー」 「顔赤いよ?」 「え、え、え。な、なんでだろ~?あはは~~」 わたしは、ぱんぱんっと自分の頬を叩いた。 ダメダメ! わたしの気持ちは秘密なんだから! 玲奈にも言えないよ! ごめんね、玲奈。 「ね、菜月」 「なに?」 玲奈が妙に真剣な顔して切り出した。 な、なによ? なんか怖いじゃん。 「わたしね」 「うん。」 玲奈は一瞬ためらったように見えたけど。 まっすぐにわたしを見つめて。 「好きな人に告白することにしたんだ!」 ん、ん? な、なに? なんて言った?
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