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川島草太(そうた)は考えていた。
「次が遺跡だから~😖この辺りで土産を買っとくか💡」
いくら有給休暇とは言え、10日間のパックツアー✈
会社に土産を買って帰らなかったら何を言われるか…営業の草太には痛いほど末路が見えていた。
「節約🎶節約🎶」
思わず口に出ていた本音を、1つ離れた席のお嬢さんに笑われてしまった。
―と思ったら、笑いかけたのはウェイターにだった。
「若いのに女の子の一人参加なんて、珍しい…失恋かしらね😃川島君、アタックしたら❗⁉」
バスの中ですっかり仲良くなったおばちゃんにつつかれた。
「いやぁ~若過ぎますよ😌💦俺29歳だし、オジサンて言われそう😢」
「あら❗白石さんだったかしら…あの子28歳よ❗ピッタリじゃないの😃🎶」
「へ😓⁉俺、20歳くらいだと思ってた…😓」
「上手いわねぇ😆❗その調子で頑張りなさい😉」
おばちゃんは言うだけ言って、去って行った。
「1つ下には…見えないよな😓⁉」
何度か今みたいな無邪気な笑顔を見ているせいか、草太には彼女が実年齢よりも幼く見えた。
「失恋って感じにも見えないけど…ってヤバい❗そろそろ時間🏃💨」
草太は慌ててバスに向かった。その時、目の端に折り鶴が映った。少し茶色い包み紙が、綺麗に折られていた。
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