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バスに戻ると、みんな定位置に座っていた。
不思議なもので、バスツアーは初日に座った場所が｢自分の席｣として定着してしまう。
草太も置きっぱなしにしてたミネラルウォーターを拾って席についた。
次の町までは約700kmの大移動。ゆっくり景色を眺める事にした🚌
トルコの大地は静かに表情を変えていく。
崩れかけた遺跡、赤茶けた大地、真っ白な塩湖…そしてキャラバンサライ。
どれも日本で見ることは叶わない。
まだ形の残るキャラバンサライに入った時、草太は震えた。
シルクロードの休憩所として各地にある石造りの建物は、ラクダが入れるよう弧を描いた天井になっていて、暗い。
キリムを売る親爺が頬づえついて笑ってなかったら…飲み込まれていただろう。
現に、正面の暗がりから幸が現れた時は腰を抜かすほど驚いた😱
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