シャクハチ、とは?

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シャクハチ、とは?

あれは高校2年の夏の出来事でした。テレクラに電話をして待ち合わせ。援助交際です。駅前に着いたワインレッドの車。確か30代の男性。ご飯を食べるだけの約束が、何故か、その人の家に連れ込まれてしまいました。実は処女だったんです。「これはマズい」と思い、とっさに逃げましたが、両腕を捕まれて、激しく抵抗。そして、相手が観念したかと思えば逆上して、足で蹴られて外に追いやられました。隣町のあまり慣れてない場所で、「駅はどっちですか?」と訪ねる女子高生。ショックでした。 なぜ、高校の時から援助交際で稼ごうって思ったのか…家が貧乏とかでもないのに。しかし、物欲が止まらなくて、普通のバイトじゃ効率が悪いと、この頃から考えていたんですね。恐ろしいです。 大学に進学し、親元を離れて暮らすようになってから、ピンサロの面接に行きました。この時にはもう、処女は呆気なく捨て去り、とにかく短時間で多く稼ぐ。これしか頭になかった私はいきなりの本番ありのお店に行く決意をしたんです。 薄暗くじめっとした店内。3畳ぐらいの広さにテーブルがひとつ。それぞれカーテンで仕切られていて、なんだか病室のようなかんじ…ここで一体、どんなことをどのような手順て行うのか、全く検討がつきませんでした。まぁ、2年後には経験するのですが。 ポラロイドを撮られました。履歴書をみた店長らしきおじさん。私を見つめて、言いました。 「君、尺八できるの?」 (はて?シャクハチとは?) 不採用です。
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