【本編】

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9月になってもまだ日差しが強いある日の昼下がり、あたしは表参道の事務所に来ていた。 今日は打ち合わせがあるのだ。 事務所の入り口には「叶美」の等身大パネルが置いてあった。 あたしはその「叶美」の顔にそっと手をあてる。 ひどいことをしてごめんなさい。 あたしは心の中で謝った。 「恋愛」絡みの嫉妬とはいえ、彼女には非常に申し訳なく感じていた。 また、自分の愚かさをひどく痛感した。
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