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次の日は土曜日だった。
あゆりは、渋谷の喧騒をかき分けて、目的の場所に向かっている。
右を見ても左を見ても、今肩をぶつけてきたあんたがたも、とにかくカップルの塊でいっぱいだった。
あんたたちを、巨大なジューサーでジュースにしたら、さぞかしスイーツな飲み物ができることだろう。
決して飲みたくはないけどね。
そんな考えに時間を費やしていると、目的の場所はすぐそこまで来ていた。
鮮やかなオレンジ色の看板が目につく。
あゆりは自動ドアを開け中に入った。
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