【本編】
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血眼になって探すあゆりのふたつの目は、ようやく目的のワンピースを捉えることに成功した。 手に取って全体を確かめたが間違いない。 「これ、最後の1枚なんですよ~もうどこの店舗にもなくて~」 おそらく自分より若いであろう茶髪で巻き髪の店員が声を掛けてきた。 「ご試着なさいますか~?」 あゆりは「はい」と言って、試着室に入って着替えた。 サイズはぴったりで、鏡を見てもよく似合う。
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