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あゆりは呆然となりながらも、自分のブログにアクセスした。
「元カレのブログチェックは欠かせない。」という紫色のタイトルがやけに目に染みつく。
PC画面に自分のブログを表示させると、自然と涙が溢れて止まらなくなった。
ブログまで作って、一体自分は何をしていたんだろう……
あゆりは、おそらく最後になるであろう記事を書き始めた。
この日も眠ることなく朝を迎えたあゆりは、今日も会社へは行かず、ある場所を目指した。
「……あたしは……どうして……りくと……なんで……みちお……いない……たくみ……だれ……」
あゆりが入った白い建物の横には、錆びれた大きな看板が立っている。
その看板には「○△□精神病院」と書かれているのだった。
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