【エピローグ】

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南青山にあるモダンな居酒屋のカウンターで、たくみはひとりで先に始めていた。 ビールを仰ぎながら、ちらっと横目に女を見る。 席をひとつ挟んで左にいる、やけに綺麗な女が気になるのだが、おそらく男と待ち合わせでもしているのだろう。 たくみは飲み干したビールジョッキをガンッとカウンターの上に置き、「もう1杯」と店員に声を掛けた。 「もしかして、たくみさんっすか?」
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