└【文章の基本ルール】

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  言葉だけだとちょっと解りにくいと思うので、「ドカーンッ」という擬音語を置き換えた例文を作ってみましょうか。 “火薬で岩を爆破したときのような激しい音” “鼓膜を破るような派手な破裂の後、ずんと遅れて下腹に響き” まあ、多少イメージのズレはあるでしょうが、こんな感じでしょうか。 「どんな音なのか」を、「そのままの音だけを使わず」に表現したら、ぐっと小説っぽくなったと思いませんか? ちなみに擬態語というのは、「すべすべ」「ざらざら」「ぐるぐる」というような、動きや様子、質感などを表す表現のことです。 個人的にはこの擬態語を音の表現に使うのも好きですね。「ざらりとした感触の耳につく声」とか。いやーな声に見えるでしょう?(笑) ちなみに擬音語はひらがなで、擬態語はカタカナで書かれていることも多いです。 音を文字に変換するのは、ある意味で物書きの永遠の課題でもあります。 どんな表現で、どう読者に想像させ、魅せるか。作者の腕の見せ所のひとつだと思いますから、頑張って下さいね。  
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