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ズゥゥゥンと、自分でも分かるぐらいの負のオーラを漂わせているのが。
しかも体育座りだから余計にヤバいよ。
でもね、あまりにも衝撃的な事実の発覚に落ち込まないではいられないんだよ!!
……だがしかし!!
「落ち込んでるわけにもいかん!!!!」
「立ち直り早っ!!」
立ち直り早いのだけがうちの唯一の取り柄だ!!
「で、あんたはここに何しに来たの? 愛しの姉ちゃんに構ってもらいたかった?」
「愛しのいの字も思ってねえし。それに構ってもらうならもっと美人を選ぶっての」
「酷いなぁ!? 弟よ!!」
俊の言葉にうちの心はグッサグサのメッタメタだよ……。
姉をたてるという気は……ないか。
「初詣に誘いに来たんだよ。行かねえの?」
「超行く!!」
「だったらその汚ねえ顔を洗って、着替えろよな。汚物と並んで歩きたくねえから」
「汚物と言うのはこの口かぁぁぁ!!」
生意気を通り越して残酷な言葉を吐く口をつねろうとしたけど、簡単に避けられてしまった。
ヒラヒラと手を振りながらうちの部屋から出て行った俊。
初詣に行く為にも準備をしないといけないから、テレビを消すと急いで着替えた。
窓に目をやると白い小さな粒が風に舞っている。
外は殺人級に寒そうだから、超防寒しないとやばいね。
寒いのは嫌だ嫌だ。
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