神さまが…。

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オレは ボ~ゼンとしてそのおじいちゃんをいや神さまを見つめた。すると神さまは オレに向かってこう言った。「お前の願い事はなんだ?言ってみろ!なんでも叶えてやるぞ。」て 、オレは頭の中で「大金持ち持ちになって 一生遊んで暮らしたい!」そう考えた。でも目の前の神さまを見た瞬間、口から勝手に言葉が出てきた。「神さま ありがとうございます! でもオレのことは いいから いいから オレの嫁さんと子どもたちの願い叶えてやってもらえませんか?」て、神さまは 白くて長いヒゲを撫でながら「なぜ?」 と聞いてきた。 「えぇ ホントは別のこと考えたけど、一瞬嫁さんと子どもたちの事が頭にうかんだから、ただそれだけです。オレ 今の嫁さんに惚れて結婚することができたんです。オマケに子どもたちも生まれてくれた!考えたらオレにとってこれが幸せなんですよね?だから オレの事幸せにしてくれてる オレの嫁さんと子どもたちの嫁さんの願い事を叶えてやってアイツらを幸せにしてやってください!お願いします。」オレは正座をして神さまに 額を畳にこすりつけるようにして頭を下げた。 神さまは、「わかった頭を上げなさい。 」と言うと オレの頭を優しく撫でてくれて肩をポンポンと優しく叩いたあと にっこりと笑顔でス~ッと消えていった。 オレは正座したまま しばらくボ~っとしてた。そしてハッと我に変えると畳の上を右に左にと激しく転がりながら、「あぁ~、なんで金持ちにしてくださいって言わなかったぁ? オレのバカぁ!」てつぶやいていた。 そして転がり終わったあと神さまと家族を思いだして、部屋の真ん中に大の字に寝転がって、天井の蛍光灯を眺めながら 笑ってた。「ありがとね!ありがとね!」とつぶやきながら。
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