67#見張り
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私の髪を優しく梳く沖田の手が再開され、心地良さに目を閉じる。 ひとつの山はもう越えたから、次までは少しだけ、ゆっくりと私は休ませて貰おうか。 それで、一日も早く、解放して貰うしかない。 「ふふっ、眠ってもいいですよ」 「……悪ぃ、沖田」 「おやすみなさい、葉桜さん」 「……ぅん」 ごく自然に、私は意識を眠りの淵へと沈める。 平穏な日常に微睡む時間は、ただ静かに暖かに過ぎていった。
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