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「でははやぶさ、最初の指令だ。君の両腕の太陽電池パネル、それを展開させてくれ。思い切り腕を伸ばすんだ。」
僕は言われた通りパネルを開いた。小さく折り畳まれていたパネルがキレイに広がっていく。
「次はイオンエンジンだ。君には四つ付いているけどもその内の三つを動かすんだ。」
「分かった。やってみるよ。」僕はバッテリーの電気を使い、燃料のキセノンを加熱する。加熱されたキセノンは電離し中和機を通り、スラスターから噴射された。起動成功だ。 無線からは歓声が聞こえた。
「よくやったぞはやぶさ!そのイオンエンジンは推力は加速は弱いがとても低燃費で最高速の伸びも良い優れものだ。君の速度はまだ小惑星1998SF36に行くには遅すぎるから、しばらくは時間を掛けて加速していくんだ。」
「りょうかい!」
僕の旅は、こうしてはじまった。
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