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瑠「…どこ行こうか?」
桐「え?決まってないの?」
瑠「うんー。だってさ…私…何処でもいいんだもん。」
桐「?なにそれ(笑)」
瑠「ふふっ(笑)何でもなーい!!」
桐「…?」
あの時は、瑠莉の言ってる意味が分からなかった。
でも今なら…。
自惚れてるかもしれないけど…分かる気がする。
瑠「じゃあさ、あそこ行こっ!!」
桐「どこ?」
瑠「思い出の場所!!」
桐「あ…ここ。」
瑠「私たちが最初に会った喫茶店!!入ろ?」
桐「懐かしい…。」
瑠「でしょ?ちょうど5ヶ月前だよね?私がそこで思いっきり転んで…。」
桐「で、俺が助けてあげて(笑)」
瑠「私、こんな都会でも優しい人が居るんだーって感動した。」
桐「大袈裟だよ(笑)」
瑠「ううん。…大袈裟じゃないよ。」
このときの瑠莉はどことなく悲しい顔をしてた。
なんで気づかなかったんだろう。
このときから、瑠莉の、俺の…いや俺達の歯車が狂い出してたことに。
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