Vision Ⅱ

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[29歳12月] ─────── 瑠莉… 俺だって…瑠莉と一緒なら場所なんて何処でもよかったよ。 あのとき瑠莉も、そう言いたかったんだよね? 俺は本当に楽しかったよ。 だから、瑠莉も楽しかったんだって勝手に定義づけて あの背中が笑ってるように見えてた でも、違うんでしょ? 本当は泣いてたんでしょ? 俺には俺の感情があるように、瑠莉には瑠莉の感情がある。 そんな当たり前のこと 今さら気付いたってもう…遅いよね 山「──ダー!!リーダー!」 桐「…え?」 山「リーダー、大丈夫?次、リーダーの番だよ。」 桐「あ、うん。ありがとう山洵。」 山「…無理しないでよ?」 桐「うん。大丈夫。」 ─────────  
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