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*002* タカラ
アタシいつの間にこんな弱くなったんやろ。
大好きな気持ちだけじゃ頼りなさすぎて、安らぎ求めてしまうわぁ。
結局は愛じゃないげんなって痛感してしまう。
でもホントはそんなん最初から分かっとる。
アタシは人のこと愛せん人間やから。
ホンネ言うとさもう何年も本気で人好きになってない。
いままで付き合った人も、考えてみればそんなに好きじゃなかったんかもっていうくらい。
今も苦しくて、寂しくて、それ紛らわすために男作るんかなぁ。
それから逃げるために。
アタシなんて生きとる価値ないんにね。
でも錯覚でも価値あるって思いたくて…
生きとること自分に証明してやりたくて…
アタシのこと必要としてくれる奴探して、そいつにすがってさ。
騙された可哀想なアンタが逆にアタシにすがる。
なんか変やけど心地よくて離れられない。
いつもミンナ自分みたいなんじゃないかって、ミンナ異常なんじゃないかって、たまに思いんて。
それが邪魔しててさ、アンタの愛を信じられない。
そんで取り合われながら悲劇のヒロイン面してここにおりんよ。
『誰かアタシ殺してくれかなぁ~』って思うよ、マジで。
笑えんね。
どっち行っても後悔すんのは目に見えてんのになぁ。
まだ逃げたがってるわ。
幸せなんて逃げて手に入れられるもんじゃないんにね。
ただ幸せなんているん?って感じもありんて。
じゃあもういっそ全部手放しちゃおうかなぁ。
アタシにそんな権利与えりんから世の中腐っとるわ。
アタシこれからどうなるかなぁ。
まぁたいしてなりたいもんもないし、明日死んでも大丈夫。
数人の誰かが偽善で泣いて、何日後かに忘れられて終わり。
アンタもきっとそうやよ。
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