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2ケツした自転車のペダルは、思った以上に軽くてビックリした。
華奢だとは思っていたが、女の子ってこんなに軽いんだ。
「ゴメンね。自転車だと思ってなかったから。」
「全然平気、真壁軽いし。あんまり軽いから驚いたよ、何キロなの?」
「ふつーだよ。35くらいかな?」
「35?!!」
「アタシ身長低いし人より何でも一回り小さいんだ。超コンプレックス…」
「にしつも35は痩せすぎだよ!」
「そうかな?でも男の子は痩せてる子が好きでしょ?」
「大丈夫だよ、気にしなくて。真壁可愛いし、ちょっとふっくらな方がもっと可愛いよ!」
必死になって早口になった言葉に、
「ありがとね。」
そう真壁は言って、制服の裾をさっきより少しだけ強く握った。
それに合わせて、僕のペダルをこぐ足も少しだけ早くなった。
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