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「女の子にプレゼントでも買ってあげたら?」
「あげる子いないよ。」
「セックスはするのに?」
「それは‥誘われるから。」
「あなたって、ほんとモテるのよねぇ。」
「…あのさ。」
「なあに?」
「胸が…当たってる、ンだけど。」
「わざとだもの。」
当然よ、と言い放つ柔らかい感触は剥き出しの背中にはいつもよりも随分ダイレクトで
「ねぇ。」
「うわッ。」
瞬きと同時に反転した世界は
もう既に色欲に満ちていた。
「ねぇ、もう1回。」
赤く覗く舌が私の唇をなぞる。
「まだ足りない?」
「うん。」
普段より数段鮮やかに色づく唇は耐え難い
「7つも年上なのに、元気だよね。」
自分のちっぽけな理性でそう笑えば、少しムッとした表情になった。
「失礼ね、まだ20代よ。」
「痛っ。」
仕返しと笑いながらわざと目立つところに付けられた赤い印。
「それに、」
「え?-…あ。」
たっぷりの空気と一緒に入り込んできた台詞に、違う意味で笑みがこぼれた。
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