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じりじりと太陽の光が辺りの空気を暖めている
暑く熱した空気が陽炎を作り遠くの景色をゆらゆらと揺らしている
開けた草原の中に一本の街道があった
「ねえ、少年」
炎天の下で木陰に入り太陽の熱から逃れようとしている少女が呼びかける
「何だよ少女」
そう答える少年の視線は隣に置いてある修理中のバイクに向かっている
バイクには大きめのサイドカーが取り付けられており調理道具やテント
その他旅に必要な物が大量に積み込まれている
バイクに向かっている少年を眺めつつ少女は言葉を続ける
「暑い」
「ああ、そうだね」
視線を動かさずに答える少年
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