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記念すべきってほどではないですが、まず最初は劇場版『リリカルなのは The MOVIE 1st』です。
だいたいこういう類のリメイク映画化って、まとめ過ぎて原作とか元を知らないと何のこっちゃな仕様が多いと思うのですが、これはTV版を知らなくても充分楽しめるレベルでまとめてあります。
ある程度環境は整っている中でも、自分のなりたいものややりたい事を見つけられず、漠然とした不安を抱えていたモラトリアムな少女である高町なのは。そんな彼女が魔法と出会い魔導師としての才能を開花させながら、同時に精神的な成長も遂げていく。というのがリリカルなのはの大筋です。
主人公であるなのはさんが余りに男前で、ガンダムかよと言いたくなる凶悪な極太魔導砲をぶっ放すことでもとても有名ですが。
それでもこのアニメの本質は戦闘だけではなく、むしろ中身にこそあるだろうってのが、今感想の語るべき部分です。
リリカルなのはの物語構成は、大きく分けて二つあるんじゃないかと思うのですよ。
一つは魔法を通した『出会いと友情』の物語。
そしてもう一つは、進む道を見つけた少女たちの『精神的な意味での自立』の物語です。
フェイトを助けたいという気持ちをなのはは持ちながら、それはフェイトからすればジュエルシードを集めるという目標と矛盾していて、話を聞きたくても突っぱねられる。
さらに魔導師と普通の生活の板挟みになり、アリサやすずかとの心のすれ違いも生み出す。これらの問題を乗り越えてなのはは、『魔導師としての自分』と『自分が本当にやりたい事』を確立させていったのです。
でまぁ、少々残念なことに、この部分が映画版では一部省略されてしまっています。フェイトサイドに重きを置いていたのは明らかなので、しょうがないといえばそうなのですがねぇ。
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