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時は戦国
刀を持たぬ最強の剣法『虚刀流』(キョトウリュウ)があった。
そして、その虚刀流に対して、
刀を持つ最強の拳法『巴座間流』(ハザマリュウ)があった。
この二ツの流派は、敵対関係を取らず供に互いの力を極めんとしていた。
このお話しは、そんな巴座間流の門下生の戦いのお話し。
此処は、とある道場。
「ねぇ、泪。(レイ)」
「なんじゃ?」
「もう、やっちゃって良いのかな?」
そういう少年の前には、木刀を持った男達が十数人辺り、立っている。
「良いんじゃ、ないか?」
そう、泪と呼ばれる少女が答えた。
「それじゃ、よろしくお願いします。」
3分後
「余りにも骨が無いですよ。」
そう、少年が言い放った前には、先程の男達が横たわっている。
「ぐぅ……少年よ。強いな。名は…何と言うのかね?」
「椿。僕の名前は、朱柢椿だよ。」
これは、そんな二人の旅のお話し。
朱柢椿(アカネツバキ)と
久龍泪(クリュウレイ)の
物語りです。
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