冒険彗星/榎本くるみ

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また2人で見つけようよ 遠すぎて消えてしまったものや 側にありすぎて 消してしまったものや "痛みの数だけ強くなる"と 言えた弱さを リュックの中 夢と不安が 半分ずつで捨てられない写真で 仕切って東と西へ 双眼鏡が微かに見た景色は 別々の地図選ばせた 思いもしなかった1人でいる時も 2人でいる時もおんなじ 寂しさがあるなんて 近寄るだけじゃ手に入れられない 温もりがあるなんて "愛されたい"と望みながら その先は怖くて目を背けてた また2人で思い出そうね 追いつけなくて笑いあったことや 追いかけ過ぎて通り過ぎたことや 何が出来るのかを知った時に 知る儚さを いつか きっと 待ってる さあ、それから約束と 後悔の靴を履いて 双曲線上笑って手を振った 始まりの日 「それぞれの星と闇を巡ったら 銀河で待ち合わせましょう」 "離れたくない"と願いながら 離れゆく2つの引力の行方を また2人で探そうね 幸せの位置や悲しみとの距離や 憧れに触れて確かめて 何が出来ないかを知った時に 知る強さを いつか きっと 出会わない旅路で出会えたら 自分の軌道と光度で 心は燃えて声に変わって 繋がって生まれた 偽りのないメロディー その鼓動と周期を把握して 生まれた意味は 生きてゆく意味など超えた 場所にある あなたと繋いだこの歌を 歌いながら 迷いながら わたしはここ 冒険の途中 1人に1つ与えられてしまった 世界の真ん中 また2人で見つけようよ 遠すぎて遠ざけちゃったものや 側にありすぎて 変えてしまったものや "痛みの数だけ強くなる"と 言える弱さを その正しさを 強さと引き換えに 差し出した涙の在処を そして きっと 平行の旅路の交差点で いまも ずっと 始まりの2人が待ってる 待ってる
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