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「親方ぁー」
「あら?カガミ姐さんがこんな所に何用だい?驚きだねぇ。御使いの若い者に来させたらいいのにねぇ」
「やぁね親方、今日はお願いがあって来たのよ」
「高嶺の花のカガミ姐さんの頼みじゃあ仕方がないな。なんだい?」
「この子箱庭っていうのよ。箱庭挨拶して」
「おやおや顔が真っ黒クロスケだ」
真っ黒クロスケってなぁに?
「箱庭挨拶はっ?」
「いいんだよ、姐さん。箱庭、おじさんは親方ってんだ。おじさんは少し困ってるんだけど助けてくれるかい?」
私でお役にたてるなら
何でも助けるわよ
「うわっはははぁ」
ん…?
「箱庭はエメラルドでは大切に育てられたんだなぁ?」
?
「そうよ。箱庭はエメラルドの娼婦全員で育てた大切な娘よ」
「噂通りだな」
「娼婦達が育てた娘は娼婦にはなれなかったわねぇ。皮肉な事よね(笑)」
「悲しみがなければ娼婦になれないさぁ」
「親方、この借りは返すからねぇ」
「いや、テッペンから顔も出さないカガミ姐さんがこんな汚い所まで降りてきてくれたんだ(笑)十分さぁ」
「ありがとう親方」
カガミお母さんは分厚い札束を親方にわたした
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