江戸

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土『とにかくだ、こいつは怪しすぎる。怪しい奴は斬るしかねぇ。』 近『いや、歳、早まるな。』 美『ははっ、まじなりきってるんだけどw痛い、痛すぎるよぉぉぉwそのおもちゃの刀で斬るんすかwなりきり過ぎて笑えないんだけどw』 完全に馬鹿にし腐った態度でケラケラ笑う美羽。 笑えないと言いながらケラケラ笑う美羽。 ‥ザシュッ!!! 美『‥へ?』 ケラケラ笑う美羽を見れば、美少年は無言でオヤツに食べようと隠し持っていた林檎を取り出し、自分の刀でそれを斬ったのだ。 それはそれは、なんとも斬れ味のよさそうな音をたてて。 美『え、ちょ、ほわぁぁぁっつ!?!?』 土『おい、覚悟は出来てんだよな?』 美『ちょっ、待って!!!少しだけでいいから話聞いてっ!!!!!話せばわかるからぁぁぁ!!!ストッププリーズ!!!ドゥ―ユ―ノ―ス―シィィィ!?』 刀がおもちゃではなく本物だという事実を突き付けられれば、一気に恐怖が襲いかかり、いままでと打って変わって必死になる美羽。 意味不明なことまで言い出す始末。 土『問答無用。』 きゅっ、と目をつむり"今度こそ死ぬんだ‥。" という考えが頭の中をよぎるが、いつまでたっても生きている感覚がある。          
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