江戸

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そっと目を開けてみれば、さっきからの行動で一番偉いであろうと伺える男の人が、鬼の手首を掴み静止させていたのだ。 近『なぁ歳、お嬢さんの意見も聞いてあげようじゃないか。』 美(神っ!!!この人神!!!!!この人の優しさバファリンの比じゃねぇ!!!!!) 近『で、なにを話したいのかな?』 彼はきっと美羽を信じてはいないが、見るからに疑いの目を向けるというわけではなく、諭すかのような眼差しを向けたのだった。 本物の刀なんて見たことない。 見る状況になるなんて思ったこともない。 しかもその刀で自分の命が狙われるなんて想像の範囲外だ。 なので、美羽にとっての衝撃は計りきれないものだったのだ。 なので、いきなり今思ってることを伝えるのはハッキリ言って出来なかった。 しかし、その眼差しを見て、一呼吸置いたらなんとなく話せそうな気がした。          
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