江戸

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原『土方さ―ん、もう少し聞いてあげましょ―よ。』 美『あ、ありがとうございます。‥あのですね?信じてもらえないと思うのですが‥。』 沖『信じません。』 土『うるせ―よ!!!!!』 ごんっ!!! 沖『‥鬼。』 食いぎみに否定されて、驚きの眼差しを向ければ、鬼にゲンコツで叩かれてボソッと呟く美少年が視界に入った。 近『こら、二人とも。お嬢さんが驚いてるじゃないか。まずは話を聞こう。』 土『あ、わりぃ。』 沖『は―い。』 二人は一緒に返事をして再び美羽に視線を移す。 美『あたし、‥100年以上も未来から来たみたいです。』 全『‥。』 沈黙がこの部屋を包む。 近『え―と、というのは?』 ふいに沈黙が破られた。 美『はい、あたしが生きている時代‥、いや、生きていた時代と言った方がいいんですかね。そこは"平成"と言われる時代で、説明するのが大変なくらい今と何もかもが違う世界なの。‥でございます。』 説明をしようにも、美羽自身がまだ整理できていないので、ちぐはぐな説明になってしまう。 あまりに現実味がなく 説明も足りない。 疑いが晴れないのは明らかだった。          
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