江戸

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土『んなでたらめ、信じるやついるわ『そうなんですか!?』 ‥一人を除いては。 そう、この目をキラッキラと輝かせる美少年を除いては。 原『総司、んなこた―あるわけねぇだろ。苦笑』 沖『え、嘘なんですか?』 美少年は自分が騙されてコケにされたと思い、その怒りからか刀へと手を伸ばす。 美『嘘じゃないです!!!!!』 斎『なにか証明するものはあるのか。』 いままで喋らなかった寡黙そうなイケメンが問いかけた。 美『証明?‥あっ、これ!!!』 美羽が取り出したのは現代では必需品のひとつ、携帯電話と自分の身分を証明する学生証だった。 美『これは、学生であることを証明する学生証。ほら、ここに日付があるでしょ?これ、あたしの誕生日ね。てゆか、今日なんだけどね。あっ、プレゼントは年中無休で受け付け‥あ、すみません。』 こんな場面でこんなトークが出来るのは、きっと美羽の心臓には毛が生えているのだろう。 美『で、肝心なのはここ。ほら"平成"って書いてあるでしょ?』 近『ほう、確かに。』        
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