平成

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そんなこんなで学校は無事に終わり、教室を後にする美羽。 彼女の家は共働き。 父も母もバリバリ働く会社人間。 海外を飛び回っている。 よって、美羽は幼いころから一人で留守番をすることが多々あった。 そのかわりとは言ってはなんだが、お金はあった。 両親は美羽に寂しい思いをさせないように充分すぎるくらいのお金を与えた。 両親を困らせたくないの一心でほしいものはお金じゃないとは言えない幼いころの美羽。 親は親なりにお金という形で愛情を与えてきたのだが、美羽は自分が愛されていないと思ったまま成長してしまった。 そして、その寂しさを紛らわせる為か否かは定かではないが、17歳にして知人の店だが、キャバ嬢という夜の顔を持っている。 それを知ってるのは親友の可憐だけ。 小柄で細身のわりに、ふくよかなバスト。 ウエストはきゅっと引き締まり、魅力的なヒップ。 もともと色素が薄く、艶のある栗色の髪の毛は、綺麗に胸下まで伸びていて、二重のクリッとした目は非常に愛らしい。 そう、 黙っていれば可愛いのだ。 ‥黙っていれば。←しつこい          
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