怒り

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連鎖って・・・ 話にならない。 僕は、そう感じた。 あー言えば、こう言う。一番嫌いなタイプだ。 そして、秀は話し続けた。 「お前は、人間はそんな人ばかりでないといった。保護活動している人もいると。」 僕は、怒りがこみあげてきている。「言ったけど何?見ればわかるじゃん。森林だって、動物だって。」 秀は、いったい何が言いたいのかわからない。 「街にあふれて、行き場をなくした、動物は、人間社会の邪魔になる可能性、人間に危害を加える可能性、人間を不快な気持にさせる可能性があるから、保健所に行って殺されまくる。ある動物は、お金と交換の材料にされる。お前の言う保護は、実際にしている人間を目の当たりにしたことあるのか?そういう活動があることしか知らないんじゃないのか?」 確かにそうだと思った。見たことない。堤防に車にひかれた猫の死体を見たりすることはあるが… 「確かに、見たことない…だけど、大事にしている人はいるよ。」 「命ってそんなごく少数の人間しか大事にできないものなのか?」 僕は、だんだん哀しくなっていきた。 「そうじゃない・・・」言葉がなかった。 秀は淡々と話している。 「人の子供の命と動物の命。その動物にも親がいる。その親は自分の子供は可愛いだろう。しかし、人間が自分の子供と動物を天秤にかけることは間違いだ。どちらも尊い命なんだ。何が言いたいかわかるか?」 さっぱりわからない。僕は、考えたこともない領域の話をされて、困惑し納得するしかなかった。 「その通りだと思う・・・。」
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