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「とりあえずー…2人はどちら様ですかね?」
「私は生徒会副会長の秋山 薫(あきやまかおる)。よろしくね。」
「アタシは書記長の堤下 春(つつみしたはる)。よろしくな後輩。」
まあ…自己紹介しといた方がいいか。
「オレは…」
「自己紹介はいいわよ。私達はあなたのことわかるから。」
「へ?なぜに?」
「あなたは前もって資料を見せてもらったんですー。で、面白そうだから新入生挨拶に…」
「ちょい待った!面白そうって…そんだけであんなめんどくせぇことさせたのかよ!」
ふざけんなやコラ。
「今更気にするなよ。それに生徒会に入るといろいろ特権があるぞ。」
「特権って…なんすか?」
そんなの聞いたことないんだけど。すげー気になるじゃんさ。
「例えば…授業サボれたり食堂は優先的に使えたり、教師にある程度の融通は聞くようになるぞ。」
「やりましょう。むしろやらせてください。」
サボれるんなら大歓迎ですけど!!
「じゃ決まりな。役職はどうする?」
「龍一君は副会長になってもらうよー。」
副会長ね…まあいいか。
「で他には誰かいるんすか?」
「いませんよ。」
は?いない?
「どーゆー意味すか?」
「会計はこれから探すんです。人手が足りない時はボランティアを探すんですー。皆協力的ですよ。」
それは…アンタらに悩殺されてるバカ共です。
「でも今年はあなたがいるから大丈夫ね。肉体労働は任せたわよ。」
「頼んだぜ。疲れるのはヤダからな。」
「龍一君ファイトー!」
コイツら…やる気ねぇ。
「はぁ…最悪だこりゃあ…」
やっぱやめときゃよかったぜ…
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