休日っていいよねやっぱ

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「つかカラオケ来たのに未だに歌ってねー。」 「今はそれどころじゃないよ龍一君!龍一君の思い出を洗いざらい…」 「言いませんよ絶対。」 「えぇ!?なんで?」 「めんどくせぇし。」 言いたくないんだよね。 言ったら何言われるかわかんねーし。 知ってんのはアホの翔太くらいだ。 「じゃ私が簡単に説明しますよ。」 オイ梨華このヤロー。 何を言ってるんだお前は。 「龍一は昔っから運が悪くていろいろ大変だったんですよ。」 「例えばどんな風に?」 「味噌汁を頭から被ったり、偶然転がってきた空き缶踏んで転んだり、なにもしてないのにたくさんの野良犬に追い回されたり。」 「それは…すごいですねー。」 そういえばそんなこともあったなー。 「龍一君大変だねー。」 「それが今までずっとですよ。見てて呆れるくらい不幸なんですよ。」 確かに不幸っちゃ不幸なんだが… 「オレは別に困ってないですよ。」 『なんで?』 全員で声揃えて聞くんじゃねー。 「オレが不幸ってことはどっかの誰かはそれだけ幸運なんだろーし、不幸でトラブルに巻き込まれたとしても、そこで苦しんでる誰かを助けられるじゃないすか。不幸だからこそ誰かを不幸から救い出せるんじゃないかな…なんてオレは思ってますよ。」 『………』 …あれ?もしかしてオレ…やらかした?
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