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「…どーでしたかね?」
歌い終わったんですが…全員フリーズしてやがる。
まあオレ…ヘタだから。ついでに選曲アニソンだったしね。神は知ってるよ。
「どこがヘタなんだこのバカヤロー!!」
…は?
「いやいや、そんな訳ないでしょ!?オレがうまい訳がない!」
「龍一君は十分すぎるくらいうまいですよー。」
「アニソン歌ったわりにはうまいじゃない。」
「ヘタどころか…上手だったよ。」
「まったく、アンタはどんだけうまい奴とカラオケ行ってんのよ?」
「え…翔太だが。」
「アンタねぇ!翔太とアンタじゃ比べ物にならないわよ!?」
「それはオレがヘタって意味か!?」
「翔太なんてカラオケは凡人そのものよ?アンタは単に自信なさすぎなだけ!」
「そうだったのか…」
「龍一君って…意外と可愛い所ありますね。」
「なっ!?可愛くなんかないですから!いきなり何を言うんですか薫先輩!」
「ふふふ。そういう所が可愛いんですよ。」
だからどこ?さっぱりわからん。
つか男に可愛いは禁句。
オレ凹むよマジで。
まあなんやかんやで何時間も歌い、解散した。
その帰り道のことだ。
『待てやクソガキぃ!』
「なんでこうなるんだぁぁぁぁ!!」
私、神山龍一は…ヤンキーとリアル鬼ごっこ中です。
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