55人が本棚に入れています
本棚に追加
体育館に入場して入学式が始まったんだが…かったりぃ。
校長の話とか特にかったりぃ。
かれこれ1時間は話してんぞ。まあ3分の2は寝てたがな。
「おい龍一。」
「なんだカス。話しかけんな。」
「ひどい…いい加減名前で呼んでくれよ。」
「しょーがねーなー。なんだ?式の途中だからあんまデカイ声だすなよ翔太。」
「やっと…名前で呼んでくれた…グスン。」
「だからなんだ?つーか泣き出すんじゃねぇ。」
「おうっ。」
…切り替え早っ。
「…で用件はなんだ?3文字以内で伝えろ。」
「ムリだっつーの。つか知ってたか?ここの生徒会長って超可愛いらしいぞ。」
…そんなことかよ。
まあ一応この高校について説明しよう。
ここは聖稜(せいりょう)高校。
敷地はバカみたいに広いわ建物は多いわで正直めんどくさい。
しかも翔太が言うには生徒のレベルが高いらしい。
何のレベルかっつーと見た目やら成績やら運動神経やら。
大学や就職にかなり便利になるからここに来る奴はたくさんいる。
オレ?オレは家から近いからだけだよ。
「…つーかその生徒会長がなんだって言うんだよ。」
「新入生挨拶は会長が指名した奴ができるのは知ってるよな?」
「は?何それ?」
「知らねーのかよ。説明してやんよ。会長に指名された奴はぶっつけ本番で挨拶すんだよ。しかも会長の隣で。」
「ふーん。でお前は張り切ってると。」
「おう!会長に選ばれるだけで名誉ってもんだぜ!」
「はいはい。頑張ってこいよ。」
はぁ…めんどくせぇ。
最初のコメントを投稿しよう!